2025年1月6日の13時、染色加工大手の東海染工(3577)から株主優待制度の一部変更が発表され、直後から株価が急上昇しました。
今回も株価上昇の意図が明確に分かるような・・・?
株主優待の変更内容
毎年3月権利で株主優待を進呈。
※2026年3月権利より、1年以上の継続保有が必要となります。
【従来】100株以上で一律1,000円分のクオカードを進呈
【変更後】100株以上・500株以上の基準でクオカードを進呈
保有株数 | 進呈額 |
---|---|
100株以上 | 1,000円分 |
500株以上 | 10,000円分 |
一気に10,000円分のクオカード進呈、という制度が出来ましたね。
しかし優待利回りは2倍の上昇(約1.24%⇒2.48%)にとどまります。500株で資金効率は良くなりますが投資額は5倍となりますのでご注意ください。
利回り2倍でも凄いのですが、最近の超豪華なクオカード優待を見ていると感覚がおかしくなります。
管理人のコメント
東海染工は2024年5月に株主優待を新設していますが(下のチャート緑矢印)、その後株価が思った程上がらず、逆に9月の立会外分売で下落したままの状態となっていました。
東海染工は東証スタンダード市場に残るために流通株式時価総額を10億円に上げないといけないので、その一環での優待拡充と立会外分売でしょう。
※9月の分売で名証プレミア市場の流通株式数基準は達成していると思われます。
今回は個人投資家に500株ずつ保有してもらって株価を上げようという意図が見えますが…前年の優待新設時と同じような推移をたどらないか警戒は必要ですね。
この手の「上場維持目的の優待新設・拡充」はまだまだ続きそうです。
株式データ
※2025年1月6日現在のデータです。
【株価】
807円
【年間配当予想】
20円
【配当利回り】
2.48%
【優待権利確定月】
3月
【配当+優待利回り】
4.96%
※500株保有時。
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