2021年9月22日の引け後、業績不振から低位株となってしまっている文教堂グループホールディングスから株主優待の拡充が発表されました。
株主優待の内容
保有株数 | 現状 | 変更後(2021年8月権利~) |
---|---|---|
100株以上 | 5%割引 | 5%割引orクオカード300円 |
500株以上 | 5%割引 | 5%割引orクオカード500円 |
1000株以上 | 7%割引 | 7%割引orクオカード500円 |
5000株以上 | 7%割引 | 7%割引orクオカード700円 |
10000株以上 | 10%割引 | 10%割引orクオカード1000円 |
元々、株主には文教堂グループの店舗で使える「○%割引カード」が頂けていました。
しかし業績不振による店舗閉店の影響でカードを使えない株主が増えてきたことから、2021年8月権利にさかのぼってクオカード優待を追加したようです。
なおクオカードは、一旦全株主に送られる優待カードをクオカード交換希望の申込用紙と共に専用封筒で返送する事で頂けるとの事。
一応返送期限までに優待カードを返しさえすれば、それまでは店舗で割引に使えるみたいですよ。こうすれば微妙にお得ですね。
株式データ
※2021年9月22日現在のデータです。
【株価】
73円
【年間配当予想】
0円
【配当利回り】
0%
【優待権利確定月】
2月,8月の年2回
【配当+優待利回り】
8.22%
※100株保有時の利回りです。
管理人のコメント
今回の開示の最後にこのような記述がありました。
株主優待制度の変更により経費が増加することとなりますが、前述のとおり、不採算店舗の閉店に伴い株主優待カードのご利用が少なくなったことによって、売上値引き額が減少しているため、業績に与える影響は軽微であります。
文教堂グループは過去に大幅な赤字を計上、債務超過に陥ったこともあり事業再生ADRを使い再建途中です。
確かに店舗減少で利用シーンが減ったとしても、再建中の企業がクオカードを出して大丈夫だろうか?と単純に思ってしまいました…。
1万円以下で買えるし、今回の拡充で株主が一気に増えそうです。
確かに優待カードを利用されると売上減→利益も減となるのですが、割引適用で赤字とならない限り、純粋に発行費用が掛かるクオカード進呈より会社としてはマシですよね。
直近の業績は黒字確保の状況ですが、場合によっては…という可能性も頭の片隅に入れておきたいと思います。
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