9月15日、人気2銘柄の株主優待の中止と休止が発表されています。
【株主優待中止】パーク24(4666)
中止の理由・概要
新型コロナウイルス感染症の拡大等により、当期純損失が上場以来初めて赤字となる模様。このような経営状況から、2020年10月権利分の株主優待を注視する事になりました。
なお来年、2021年度以降の株主優待制度実施は未定。今後の経営状況を踏まえて検討するとの事です。
参考:従来の株主優待品
自社運営駐車場「タイムズ」のチケット2,000円分:100株以上
管理人のコメント
パーク24は従来の駐車場運営だけでなくカーシェアにも積極的に取り組んでおり、新型コロナが出てくる前は雑誌などで盛んに「これから伸びる銘柄!」ともてはやされていたように思います。1年前には、まさかこんな状況(無配&株主優待の中止)とだれが想像できたでしょうか。
直近の月次売上を見ても前年比80%台と低迷中。また急な売上減となったものの原価は急に減らせない(2020年8月で前年比95%)ため、売上総利益も低空飛行が続いています(2020年8月で前年比39.9%)。
もし業績が多少好転したとして、来年度は復配・株主優待復活のどちらを選択するのでしょうか。もしこれからパーク24株を買うとすれば、業績と株主心理を読みながらの戦術が必要ですね。
私も長期間こちらの銘柄をチェックし続けていたのですが、いったんリストからは削除したいと思います(臆病で2年以上購入を踏みとどまっていたのが功を奏したか…)。
【株主優待休止】ディア・ライフ(3245)
休止の理由・概要
株主数の増加を図る事を目的に株主優待制度を展開していましたが、2020年3月末の株主数が36,000名を超え、当初の目的を達成した事が大きな理由のようです。
なお休止と言えども、2020年9月末権利分までは優待制度が残ります。
参考:株主優待の内容
プレミアム優待倶楽部のポイントを付与。
3,000ポイント:500株以上
5,000ポイント:800株以上
8,000ポイント:1,000株以上
12,000ポイント:2,000株以上
18,000ポイント:3,000株以上
24,000ポイント:4,000株以上
30,000ポイント:5,000株以上
※半年以上の保有が必要。1年以上継続保有の場合はポイント数が1.1倍となる。
管理人のコメント
こちらの銘柄、元々は100株保有でクオカードがもらえる優待制度だったのですが、2019年9月末権利分より500株以上の保有を条件としたプレミアム優待倶楽部を導入しました。
ちなみに優待確定月は9月の年1回なので、2回実施して休止という事になります。
それにしてもこのプレミアム優待倶楽部は廃止・改悪が非常に多くて信頼性が低い…。今年度中にあとどれだけ同じような開示が出てくるか読めないですね。
また今回の開示によると「休止」という事なので文字上は一応再開の可能性もあると読み取れますが、株主優待導入の目的を達成したという事なので再開はないのでは???私には矛盾しているようにしか見えないです。
そして「株主還元の充実を図ってまいりますので」とありますが、減配の発表もされているのでこれも矛盾では…。
2020年9月期が減益予想となったのが理由なのは分かりますが、企業として株主向けの表現方法を考えた方が良いと思いました。
以上、今回は株主優待制度の中止・休止に関する記事でした!
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