9月18日、一挙に2社よりクオカードの株主優待制度廃止について開示が出てきました。
株主数も多い銘柄なのでショックを受けた方も多いでしょう…。
ラサ商事(3023)
元々の優待制度は、毎年3月権利で500円分のクオカード。また1年以上の保有で1,000円分に昇格という内容でした。
同日に出てきた業績予想でも減益ながら通期で1株あたり利益が約112円と急激に悪化しているわけではありません。
長期優遇があり一定のクロス対策もされている中、それでも優待制度を廃止するというのは、経費だけでなく事務的なものを含めた株主管理負担がキツかったのでしょうか。
実際に年間配当は38円/年を維持との事なので、一応高配当銘柄として売却しないという手もあるかもしれませんね。
※9/18夜間PTS株価(約920円前後)で見ると、配当利回りだけで4%超となります。
ちなみに、今回の開示のタイトルは「株主優待制度の一部変更」というものです。会社の言い分としては「優待制度のうち社会貢献(寄附)は継続するので一部変更」なのでしょうが、株主にとっては肝心のクオカードが無いので正直【廃止】ですよね。
第一稀元素化学工業(4082)
こちらの優待制度は、毎年3月権利で2,000円分のクオカード。株価のわりになかなか太っ腹な内容でした。
ただしコロナウイルスの影響で業績が低下しこの度優待の廃止。ラサ商事と違い、こちらはついでに減配(中間配当10円⇒8円)も発表となりましたので株価への影響も大きいでしょうね。
なおこちらの銘柄、私もしっかり保有していたので見事被弾。こちらの画像は今年頂いたクオカードです。
優待廃止の開示を見てすぐPTSで売却したのですが、調べてみると買値が約850円でしたので、見事含み損でフィニッシュです(泣)。
管理人のコメント
今回の2社は、ともに通期では黒字予想でありながら株主優待制度を廃止してきました。確かに事業環境が苦しい中ではありますが、やはりクオカード優待は制度変更されやすいですね。
また今は優待の廃止・改悪ブーム(?)ですし、理由をコロナウイルスとしておけば理解されやすい状況なので、ドサクサに紛れて今後も廃止・改悪が続くかもしれません。
今後しばらくの間は特に、単純に配当+優待利回りだけを見ず、しっかり企業業績や財務状況などを気を付けてみておく必要がありそうです。
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