2023年3月20日の引け後、スプーン印の上白糖でおなじみの三井製糖(DM三井製糖HD・2109)から配当予想の修正と株主優待の変更が発表されました。
この発表、見た瞬間一瞬悪くないと思いましたが、来期以降どうなるか想像するともしかすると微妙か?とも思えてきました。
発表の内容はこちら
年間配当予想が増額!
期末配当が当初予想の30円から50円となったため、年間配当予想も従来の60円から80円に増額(+20円)されました。
これは親会社株主に帰属する当期純利益が従来の6億円(1株利益18円台)から58億円(1株利益179円台)に上方修正したのが大きかったようです。
株主優待が改悪!
従来の優待内容(2022年3月権利まで)
100株以上:自社グループ製品3,000円相当
1,000株以上:自社グループ商品3,000円相当に加え2,000円相当の金券等
今後の優待内容(2023年3月権利より)
100株以上:自社グループ製品1,000円相当
200株以上:自社グループ商品3,000円相当
・従来の100株保有だと優待の相当額が3分の1に低下。
・200株に買い増すことで優待利回りは向上。
※前年1,000株以上保有で頂けた金券は終了。
三井製糖の株主優待と言えば100株で思ったより豪華な砂糖類が届くのですが、今後は100株だと1,000円相当にランクダウンしてしまいます。
が、20円増配となったので優待の分は一応埋まった事になるし、総合利回りを考えると200株の方が良いのかな?と一瞬思うのですが長い目で見ると少し不安もあります。その理由は「管理人のコメント」を参照ください。
参考までに、2021年ならびに2022年3月期の優待は過去記事をどうぞ。
【2021年3月期】
【2022年3月期】
株式データ
※データは2023年3月21日時点のものです(増配分を加味)。
【株価】
2,023円
【年間配当予想】
80円
【配当利回り】
3.95%
【優待権利確定月】
3月
【配当+優待利回り】
4.45%(100株保有)~4.70%(200株保有)。
管理人のコメント
今回の開示を見た当初「よし、100株から200株に買い増そう」と条件反射の様に感じたのですが、よくよく見ると買い増しを躊躇する要素もしっかりありました。
それがこちら。
会社四季報によると2023年3月期は「過年度の薬ロイヤルティ」を一括計上する関係で一時的に純利益が増えるようで、それ以後の予想は通常通りに戻るっぽいです(むしろ以前より低い水準)。
となると今後80円配が続くかと言うと微妙??大日本明治製糖との経営統合効果も気になるのですが…。
優待の事もあるし、目の前の増配に釣られてみるか否か何とも言いづらいです。
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