何だこりゃ?株主優待廃止(休止)は既定路線だった?

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2023年7月14日に出てきた株主優待の休止に関するお知らせ。

休止となる優待の内容はおなじみの「プレミアム優待俱楽部」ですが、休止に至るまでの流れが気を付けるべきお手本の状況だったので記事にしておきます。

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アンドファクトリー(7035)株主優待の実質廃止?

漫画や占いアプリなどのサービスを展開しているアンドファクトリー(and factory)。

この銘柄は2019年より毎年8月権利でプレミアム優待倶楽部のポイントを付与していたのですが、ついに2022年度の権利をもって休止(と言う名の廃止?)を宣言しました。言い換えると2023年8月権利の優待は「無し」となります。

優待を失う事になるこの銘柄、配当金はありませんので優待目的の株主からの売りが一気に出てきそうです。しかも利回り的に1,000株保有していた方も多そうなので売りの量も比例して多くなるかもしれませんね。

注目、典型的な改悪⇒廃止のパターンです

ここでアンドファクトリーの株主優待導入から休止までの優待制度(プレミアム優待俱楽部の付与ポイント基準)を見てみましょう。

2019年7月:株主優待の新設時

まずは優待制度新設時のポイント数です。当時の株価は2,000円前後あったので利回り的には微妙ですが参考までにこちらの数字を憶えておいてください。

この内容なら100株が魅力的ですね。

2020年4月:1度目の優待制度変更

優待新設から1年以内にいきなり優待制度の変更が入りました。その内容がこちら。

100株保有の優待を取りやめ最低ラインを200株以上に変更。さらに小口株主の付与ポイント数を改悪しています。

その代わりに700株以上の株主を優遇していますね。近年のプレミアム優待俱楽部でよくある「持てば持つほど利回りが上がる」と言うパターンですね。

なおこの時点での株価は約1,000円前後まで低下していました。業績も悪化している最中なので致し方なしだったのでしょう。また同時に複数単元で買い支えて欲しいという意図も見え隠れしているようです。

2021年6月:2度目の優待制度変更

前年の優待改悪を乗り越え、2021年8月権利(3度目の優待)が目前という6月にまたしても優待制度が改悪となりました。優待新設の翌年から2年連続2度目の改悪とは既に危険な予感が。

最低ハードルの200株優待は利回りが何と3分の1に!優待利回り的に魅力だった1,000株もポイント数が60%削減という大改悪を実施しています。

その代わり5,000株以上の株主にはポイント数を増量。

当時の開示では「大口で保有の株主様へのポイント付与率を向上し、当社株式をより長期で保有するインセンティブとなるよう変更いたします」と発表していましたが、5,000株以上持とうという株主なんて殆どいないでしょ!と今さらツッコミを入れてしまいました。

なお当時の株価は600円台。どんどん下がっていますね。

2023年7月:そして優待休止

適示開示の件名は「株主優待制度の新規ポイント付与の休止に関するお知らせ」となっていましたが、これは額面通りあくまで「休止」と考えて良いのでしょうか?

そう考える方は少なそうですが。。。なお発表当日の株価は439円。

コロナもありましたが、上場以来見事な右肩下がりですね。

唯一の好材料は2023年8月期の決算予想が上方修正となった事。本当に優待「休止」ならいつか業績が安定軌道に戻った時に再開するかもしれませんし、思い切って逆張りで勝負してみる手もごく僅かにあるかもしれませんが・・・・?????

株式データ

※2023年7月17日現在のデータです。

【株価】
439円

【年間配当予想】
0円

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