2021年3月2日の引け後、アトム(7412)より、親会社のコロワイド(7616)によるアトム株売出しに関する開示が出てきました…。
3月3日の株価はほぼ確実に大幅下落。その後も不調な推移が予測されます…。
アトム株の売り出し規模
発行済み株式数:184,559千株
売り出し株式数:23,000千株(うち売出し20,000千株・オーバーアロットメント3,000千株)
⇒発行済み株式数に対する売り出し比率は、約12.5%弱となります。
新規株式が発行されるわけではありませんが、大量の株が市場に放出されるので株価はガクッと下がる事でしょう。
2015年9月に株式が売り出された(当時は合計3,500万株の売り出し)際は2週間以上株価が下落し続けましたが、今回はいかに!?
株式データ
※2021年3月2日、午後10時時点のPTS株価で計算しています。
【株価】
890円
【年間予想配当】
0円
【配当利回り】
0%
株主優待の内容
株主優待カードのポイント付与(1ポイント1円で利用可能)
2,000ポイント:100株以上
10,000ポイント:500株以上
20,000ポイント:1,000株以上
【優待権利確定月】
3月、9月の年2回
【配当+優待利回り】
4.49%
管理人のコメント
もし売却(引受)価格が800円になったとすると、今回の一件でコロワイドは約160億円を手に入れることになりますね。
※3月11日追記:結局コロワイドは1株726.63円で売却、投資家への売出価格は762円となりました。
⇒売出し発表時の終値950円から188円安(約20%安)の水準です。
コロワイドとしてはコロナ禍による業績低迷に加え、大戸屋に対するTOBで資金が厳しくなっているのでしょうか。そのような中、株価が上がりやすい優待権利月を狙って大量売出しする点は企業の資金調達方法としては良いタイミングでしょう。
豪華な株主優待で株価を上げつつ、株式売り出しで資金を回収。この展開が予測されながらアトム株を保有している方も多い(私含め)と思いますが、やはり厳しいですね…。
ちなみに今回の売出しと同時に、コロワイドは優先株式を普通株式900万株に転換します。これによりコロワイドの議決権保有比率は50.8%から41.2%に減少となる見込みです。
私はアトムを500株保有していますが、あまり下がるなら1,000株まで買い増そうか検討したいと思います。(反省の色なし!)
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