2025年2月25日の引け後、保育園運営などを手掛ける、ダスキンが筆頭株主でもあるJPホールディングス(2749)から株主優待の導入が発表されました。
う~ん、銘柄名を聞いた瞬間ピンときた方も多いかもしれませんね。この銘柄はなんと株主優待の導入発表が3度目となります。その歴史も調べてみましたのでぜひご覧ください。
導入される株主優待の内容
毎年3月・9月権利、500株以上を半年以上保有でクオカードを10,000円ずつ進呈。
※ただし初回となる2025年3月権利のみ保有期間の縛りは無し。

またまた出ました!クオカード1万円以上を年2回の銘柄!
500株以上保有が必要とは言え優待導入時点の株価は517円。投資額26万円ほどで年間2万円のクオカードなので大きいですね。

株主優待の実施と改悪・廃止の歴史
JPホールディングスの株価は豪華優待発表翌日、当然のようにストップ高となりました。内容的にそりゃそうですよね。
しかしこの銘柄、以前も株主優待制度があり改悪、そして廃止した過去があります。
しかも複数回!
という事で、過去の優待歴を紐解いてみましょう。
※もし抜け漏れがあったらごめんなさい!
2009年:お米優待を新設
2009年9月権利より、100株保有で年1回お米5キロが頂ける優待を新設しています。

その後株式分割があったので保有株数の条件に変化はあったものの、当面お米優待が続きました。
2016年:株主優待廃止を発表(1度目)
ここで出てきたのが株主優待廃止時のテンプレート「公平な利益還元のあり方という観点から」という文言。

2015年9月権利を持って廃止としています。
2017年:株主優待再開(1回目)
前年に優待廃止と言いながら、その翌年にはやっぱり再開!

その内容はプレミアム優待俱楽部。結局優待廃止したのは1年だけでした。
2020年:株主優待改悪を発表
プレミアム優待俱楽部=改悪もしくは廃止のイメージが強い方も多いですよね。JPホールディングスも例にもれずこの優待を改悪しました。
改悪後の優待内容はなんと「次亜塩素酸水2本セット」!

2020年9月権利の当時だとコロナ禍だったのでそれなりに喜ばれる商品ではありましたがそれまでと全然違うし…
2021年:株主優待廃止を発表(2度目)
2009年より株主優待を実施していたものの、改めて公平な利益還元のあり方という観点から検討したようです。
※厳密には「2009年より株主優待を実施、途中廃止しましたが気が変わって再開し、その後改悪しましたが」です。

公平な利益還元、配当による直接的な利益還元を充実する事が適切!この言葉大切!
2025年:株主優待が豪華になって再開(2回目)
そして2025年、流行の「高額クオカード優待」が復活です。

配当による直接的な利益還元はどこ行ったーーー???

目的に記載のある「当社グループの事業内容の一層の理解を深め」という点、クオカードで実現するのでしょうか?確かに投資の魅力は高まるけど??
管理人の一言コメント
コロナショックなどの影響は別として、今まで3回にわたり優待を導入した銘柄はなかなか珍しいと思います。
公平な利益還元のあり方って結局何なのでしょうね?今後この豪華優待が続くかどうか、皆さまも暖かく見守ってみましょう。
株式データ
※2025年2月25日現在のデータです。
【株価】
517円
【年間配当予想】
12円
【配当利回り】
2.32%
※優待再開と同時に業績・配当の上方修正を実施。


【優待権利確定月】
3月、9月の年2回
【配当+優待利回り】
10.06%
※500株保有時。
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