2022年4月11日の引け後、本の買取や中古本販売で有名なブックオフグループホールディングスから「自己株式の処分及び株式売出しに関するお知らせ」が発表されました。
これにより、4月12日の株価は急落が予想されます。
今回の自己株式の処分とは、以前自社株買いした株式を放出する事ですね。
ブックオフ株の売出し規模
発行済み株式数:20,547千株
売り出し株式数:2,300千株(うち売出し2,000千株・オーバーアロットメント300千株)
⇒発行済み株式数に対する希薄化率は約11.2%程となります!
希薄化率=売出し株数÷発行済み株式数で計算しています。
今回最大で約23億円強調達できる資金はブックオフスーパーバザールの新規開店、百貨店や都心部での高価商品買取窓口の新店舗開設、システムやアプリの開発資金等に充当するとの事です。
株式データ
※2021年4月11日大引け時点のデータです。
【株価】
1,228円
【年間配当予想】
20円
【配当利回り】
1.63%
株主優待の内容
1.自社商品券の進呈(1枚100円券)。
100株以上:2,000円相当
200株以上:3,000円相当
500株以上:5,000円相当
※3年以上継続保有の場合、100株以上~200株未満の株主には2,500円相当、200株以上~500株未満の株主には4,000円相当、500株以上の株主には7,500円相当に増額。
2.書籍買取金額20%アップクーポン2枚
【優待権利確定月】
5月
【配当+優待利回り】
3.25%(3年未満保有)~3.66%(3年以上保有)
※100株保有時。株主アンケート回答で頂ける300円分の隠れ優待は考慮していません。
管理人のコメント
ブックオフは先月(2022年3月)以降、株主優待制度の拡充⇒業績・配当予想の上方修正と立て続けに発表しています。
特に優待と配当の変更は今回の売出しを見据えたものだったのかもしれませんね。
しかも優待権利日から2か月を切っており株価も上がりやすい時期なので、この施策は更に効果的になったでしょう。
優待制度の拡充については微妙すぎる内容ですがね。その内容は過去記事を参照ください。
PTS株価の方は思ったほど下がっていないものの、翌日以降の東証の株価はどうなる事でしょう。まさか1000円は割らないと思いますが、戦々恐々と見守っておきたいと思います。
逆にブックオフ株を狙っていた方は少しばかりチャンス。株価1,125円を下回れば長期保有の総合利回りは4%となるので、インカムゲイン重視の方はこのラインを意識してみても良いかもしれません。
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